豆腐クマの人の日記

豆腐クマスタンプの作者です。

麻雀の後に、映画を、観る

今日は朝からおうちでネット麻雀でした。コロナの自粛によるものではなく、いつもやっていることです。麻雀の時にも話したんですが、世間ではみんなコロナでひきこもりがちということですが、私の生活スタイルはほとんど(というか全く?)変わっていません。通常通りです。自分が世間一般からすると引きこもり気味なんだと知った瞬間でした。

麻雀の結果は?

書きません。いつも通りです。

その後に映画を見た話

流石に1日麻雀で終わってしまうのはなんとなく悔しいので、たまたまアマゾンプライムでオススメされていた映画を観ました。ニコラス・ケイジ主演の「天使のくれた時間」(2001)です。多分これクリスマスとかに観るものなんですが、ホワイトホワイトデー(今日は雪が降りました)に家で1人で観てしまいました。でも、案外よかったですね。

あらすじ

成功を夢見て恋人ケイトと別れロンドンへ旅立ったジャック。13年後のいま、ジャックは大手金融会社の社長として、優雅な独身生活を満喫していた。クリスマス・イブ、昔の恋人ケイトからの電話があったが、かけ直すことはしなかった。その夜、自宅で眠りについたジャックだが、目覚めると、ケイトと我が子2人に囲まれた家庭人ジャックになっていた……。

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どんなジャンルの映画かというと、アマゾンプライムのタグ付けを見るとこんな感じ。ちょっとファンタジーの要素のあるクリスマスムービーです。

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感想(ネタバレ含みます)

あらすじとタグ付けから大体のストーリーはわかると思うのですが、「幸せってなんだろう」と考えさせられる映画でしたね。映画を観る前の期待は、ホームアローンみたいなコメディー系の映画かなと思っていたんですが、全然そんなことはなかったですね。

ジャックの苦悩(前半)

パラレルワールドに入ってしまったときに、主人公ジャックが「ここは本当の自分の人生じゃない」と主張するんですが、当然周りには理解されず、急に頭がおかしくなったという扱いをされます。ジャックは戸惑いながらも、なんとか元の生活に戻れるように試行錯誤していきます。

「俺は本当はもっと豪華な億ションに住んでて、欲しいものはなんでも買える、自由な人間なんだ!」とイライラを発散させるジャック。それを見て「どうしちゃったの?」と妻のケイト。大事なクリスマスもすっぽかしてどこかに行ってしまうし、周りも急に困りますよね。あげくの果てには「俺は投資会社の社長だったんだ」という始末。急に慣れない子育てや犬の散歩をすることになってストレスもたまり怒鳴ったりすることも多くなっていきます。最初は以前の豪華な生活が忘れられなかったんですね。ジャックは、以前の優雅な生活が味わえず、平凡な人生を送っていることに対してイライラしていました。

ジャックの苦悩(中盤)

パラレルワールドでの生活にも慣れてきたジャック。郊外に家族と一緒に住んでいる今の生活よりも、やっぱりNYの中心地で豪華に暮らすことを夢に見ています。とある日、仕事場であるタイヤ屋に元の世界の上司である投資会社の会長(ジャックは社長だった)が訪れます。これを好機と持っている知識を活かし会長に取り入るジャック。

その作戦が功を奏してなんとその会社の役員として採用されることが決まります。念願の元の生活に戻れると嬉しくなり、妻のケイトに役員に提供される豪華なマンションをサプライズで披露します。それを見たケイトはもちろん大喜び…のはずが、「今のままで十分だわ」と逆に怒ってしまいます。当てが外れたジャックは、なぜダメだったのかと悩みます。

やっと手に入れた投資会社の役員というポジション。しがないタイヤ屋の店主とはレベルが違う。給料も今の2倍になって今よりも贅沢できるのに、どうしてケイトは受け入れてくれなかったのかと。そこでケイトがやってきてジャックにこう言います。

「ずっとこの家で暮らして年老いていくつもりだった。子供が育って家を出ていき、そのうち孫ができて家に遊びに来るようになる。でも、あなたが本気で転職して挑戦したいならそれについていく。なぜならあなたを愛しているから」

次の日の朝、ケイトが目覚めると外から声が聞こえます。窓から様子を見るとジャックが娘のアニーと楽しそうに遊んでいる姿が。ジャックは思い悩んだ末に、元の豪華な生活ではなく、家族と共にいる生活を選びました。

ジャックの苦悩(後編)

塩がなくなって買い出しに行ったジャック。そのお店でジャックをパラレルワールドに送り込んだ青年がなぜか店員としてレジをしていました。「答えは見つかったかい?」とその青年が問います。ジャックはもうすぐ元の世界に戻ることを悟り「俺は元の世界には帰らないぞ」と言います。しかし青年は「この”きらめき”(パラレルワールドのこと)はずっとは続かない」と残酷な真実を告げます。

ジャックは急いで家に戻り、まずは娘のアニーのもとにいきます。「パパはもうすぐ宇宙船に帰ることになったんだ」と別れを告げます(急に変わったジャックを見て、アニーにエイリアンだと言われていました)。去り際に「元気でね」と言い残しながら。

次にケイトのもとに行き、「この数週間の僕を忘れないと約束してくれ。そうしないと全てが幻になってしまう」と別れを告げます。そしてうとうととしていき、ついには眠ってしまいます。

元の世界に戻ったジャック

目が覚めると、元の投資会社の社長であるジャックの世界に戻ってきました。それに気づいていて、直ぐにパラレルワールドの時に住んでいた家に行ってみますが、もちろんケイトも子供たちもそこにはいません。そこに仕事の電話がかかってきて「社長どこにいるんですか!緊急会議のことを忘れたんですか?早く戻ってきてください!」と会社に戻ります。

大きな会社の買収の案件にトラブルがあり、急に飛行機で飛ばないと行けなくなりましたが、最後に「仕事が終わったらスキーでも楽しむよ、1人でね。でも仕方ない、それが僕の選んだ道なんだから」と呟きます。

飛行機に乗る前に、その世界のケイトの元を訪ねます。ケイトは弁護士でパリの事務所を任されることになり引越しの真っ最中でした。ジャックはケイトを引き留めようとするも、自分の古い私物を返されて仕方なく諦めます。

ジャックも仕事のために飛行機に乗らないと行けないのですが、急遽「飛行機はやめだ」とドライバーに告げます。そして、車でケイトがいる空港にいきます。搭乗しようとしていたケイトに、パラレルワールドでみてきたこと体験してきたことを話し、「今夜はコーヒーでも飲みながら話をしないか」ケイトを引き留めます。そして、2人が空港でコーヒーを飲みながらおしゃべりするところでエンディングとなります。

切ないですね…

学生時代に付き合っていたけど、お互いの夢のために分かれることを選んだ2人でしたが、天使のいたずらで「2人が別れずに付き合っていたら」という世界を体験することになって、ずっと眠っていた本当の思いに気づくというストーリーでした。「ラ・ラ・ランド」も似たような流れでしたが、それもやっぱり切なかったですね。

「天使のくれた時間」は、最後2人が再会しておしゃべりするシーンまでだったので、そのあとどのようになったのかは想像することしかできませんが、ジャックはあのパラレルワールドでの幸せをなんとか実現させようと頑張るんだと思います。それを思うとやっぱり切ないなと思ってしまうんですよね。

いい映画でした

ジャックの心の葛藤がよく描かれていて非常にいい映画でした。クリスマスに限らずオールシーズン見れる映画だと思うので来週の3連休とかにもぜひ。